ひろりこ

川っぺりムコリッタのひろりこのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
4.0
備忘録&感想

☆監督・脚本・原作:荻上 直子
「かもめ食堂」「めがね」「彼らが本気で編むときは、」「波紋」etc.

友達でも
家族でもない。
でも、孤独ではない。

“ひとり”が当たり前になった時代に、静かに寄り添って生き抜く人々の物語。

海が近い川沿いにある築50年のおんぼろアパート“ハイツ ムコリッタ”
引っ越してきた訳ありな山田という青年と、そこに暮らすちょっと?変わったユニークな住人たちとのふれあいを通して次第に再生してゆく心。

終始、笑いを交えたゆる~い空気感が荻上直子さんらしくてとても癒される。

隣人の島田を演じたムロさんが最高でした😂
そして、湯気香る炊きたてのご飯や採りたての夏野菜が本当に美味しそ~🤤
でも、イカの塩辛は生臭いので昔から苦手…

あっ、あの人が江口のりこさんだったのね…😅

「なんで生まれてきちゃったんだろうって、ずっと思っていました」
このシーン、山田(松山ケンイチ)の思いが痛いほど伝わってきて、涙が溢れた。

心をほぐしてくれて前向きな気持ちになれる良作でした。

【 ムコリッタ(牟呼栗多) 】
仏教の時間の単位のひとつ(1/30日= 48分)を表す仏教用語で、ささやかな幸せなどを意味するそうです。

ロケ地:富山県
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