てるる

遺灰との旅のてるるのレビュー・感想・評価

遺灰との旅(2020年製作の映画)
3.5
TIFF2020の1本目!

親兄弟を含めた大家族の大黒柱が亡くなった。
その遺灰を散骨するため、ダメ息子と年老いた兄妹達が旅立つロードムービー。

旅の途中で次々に明らかになる家族の確執と、それぞれが抱える問題。

ジジイが運転中に足攣ったり、謎のカーチェイスが始まったり、骨壷落としたり、コメディ部分はちょいちょい笑える。

でも肝心の人間ドラマ部分が中途半端。
あまりにもバラバラすぎて血の繋がりって何?という感じ。

遺書の中身はなんとなーく予想ついたけど、それにしても故人がクズすぎない?

息子は息子で恋人が妊娠したと知った時の態度が酷いし…まさにこの親にしてこの子あり。

地味に故人の奥さんも酷くないかい?
なんか騙されてたのに可哀想すぎる。

そこはかとなく垣間みえるのは男尊女卑やカースト制度、LGBTQ問題などなど。

でもどれも何も解決せず後味悪い終わり方。
終わり良ければ全て良しで、やはりコメディなら大円団で締めて欲しかった。

でも現実の遺産相続なんてもっと骨肉の争いになるっていうし、ある意味でリアルなのかもしれない。
てるる

てるる