ベルギーにいる恋人に会いたくて前衛芸術家に背中を使う権利を売って作品を彫らせた男の数奇な運命。こんなん絶対倫理的に問題あるやろと思うんだが、作品の素材となることで(おそらく法的にはアクロバティックな方法で)ベルギーで恋人に再会できたし故郷の親族に援助もできた。自分が搾取されてることや屈辱的なことをさせられてることは彼自身もわかってて後悔はしてるんだけど、違約金もあるんでやめられないんだろうなと。それに有名アーティストの作品ってことで守られている部分もあるのな。展覧会のあとはコレクターに買われ、でも数ヶ月後にはオークション。会場で騒ぎを起こして逮捕されて初めて自由を感じる。アーティスト側にとっては大問題だが、多分ジェフリーさん面白がってる。ソラヤさんはずっとピリピリしてるけど。こういうのって悲劇的な感じになるのかなと思っていたらwin-winな感じだった。金とコネがあるってすごいなー。アビールの夫の外交官なんかとは格が違いすぎる。
