東京国際映画祭にて。
突然現れた父親が、母の誕生日にこの世を去る。何事もなかったかのように祝いの席は終わったが悲しさと個々の問題が浮き彫りになる。
育ててもらった母親に愛を持っているのはもちろん離れ離れになってしまった父親にも愛がある娘たちに感動してしまった。
ラストは歌はあるけど台詞は殆ど無くショットだけで強さを感じ、'妻であった'女性の弱さと強さがにじみ出ている。
死を見つめることでは『フェアウェル』のような見え方もでき、台湾でも宗教の違いで弔い方も違うことがわかる。
今年だけで2作目のビビアン・スー。当然のことながらこちらの方がハッキリと美しさが感じ取れる。