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碁盤斬りのhonobonのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.0
そのような契を交わしてしまっては國村殿はー!

なかなか見ない日本映画ジャンル『時代劇』を2週連続で見ることになり、どちらも良き愛情が注がれている印象を持ち帰ることができる。

偽りから始まる囲碁で結ばれる信頼関係と価値観のアップデート。さらに掘り返せば"missing"からとしたら。
國村隼が出てきたときは悪代官かと思いきや格之助と一局を交わしてから改心をする裏切られもあれば、今作が白石作品10作目(!)のお馴染み音尾琢真が物語を動かすキーパーソンなんて。

人情劇が成立する時代劇だからこその展開はあれど、殺陣を入れてしまうとなにかバランスが。
全てに対して唐突ということではないんだけれど。

格之進が彦根藩にいた頃の映像は何で撮ったんだろうというくらいに粗く、なのに味わい方がすごい。16mmフィルムだったんだね、それにしても…という感じはしたけれど。
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