Hiroki

トゥルーノースのHirokiのレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
4.0
辛すぎて惨すぎて目を背けたくなる。どうしたら人はここまで残酷になれるのだろう。こんな絶望的な状況の中でも他者を蹴落とさない、他者と助け合うことを忘れない。人間らしく生きるとはどういうことかという問いを強烈に突きつけてくる。

映画を見たら分かるように日本は当事者国。遠い世界の話ではない。在日4世の監督のインタビューの言葉がささる。
「ホロコーストの場合、”大勢のユダヤ人が連行された”、”人か何かを焼く煙が出ていた”などと人々は薄々、ホロコーストの存在を知っていた。だが、当時、人々はなぜアクションをとらなかったのか。そう孫世代に問われる。北朝鮮の場合も、同じことだと思います。見て見ぬ振りではなく、我々は、まず事実を知ることから始めなければならない」

ミサイル実験が行われる度に大きなニュースになるように日本では北のことを戦争の仮想敵、対外的な脅威として報道しているけれども、それを持って北を悪と決めつけるのはお門違いで、日本や韓国やアメリカの方が北とは比較にならないほどの兵器開発を行ってるからね。軍事の面ではどっちが悪なんだか。そんなことよりも北の人権侵害についてもっと報道するべき。北の問題は人権侵害でしょう。
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