らんらん

トゥルーノースのらんらんのレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
3.7
アニメ映画(3DCG)、収容所もの

【内容】
北朝鮮の収容所での暮らしのをアニメ化

冒頭
欧米のどっか?の会場で亡命した朝鮮人のメガネが過去を語り始める

・ストーリー
わけもわからないまま収容所に連れてこられた母子3人(母と幼い子供、男の子ヨハン、女の子ヨヒ)
父親がなにかやらかしたようだが最後まで家族に説明されることはなく連帯責任である

収容所での暮らしは厳しく看守たちは人間扱いしてくれない
当たり前に暴力が罷り通り、脱走を企てたものは容赦無く殺されてしまう
おまけに密告が推奨されており、同じ収容者同士であっても油断が出来ない状況である(当然連帯責任)

っていう少年時代を過ごしたヨハンは闇堕ちしてしまい、すすんで密告することで利益を得るようになる
だが、そのことで周りから恨みを買ってしまい母が殺されてしまう

改心したヨハンは母の教えを守り弱きを助けるいい人になるものの、立場的には最底辺になってしまう(リンチ&キツイ労働)

そんなヨハンに千載一遇の脱走チャンスが!?

・ネタバレ
冒頭の朝鮮人はヨハンではなくインスであった!(インスはヨハンの親友で妹ミヒと好き同士)
ヨハンは自分が囮になり犠牲になることでインスと妹ミヒを逃したのだ!

ヨハンは今も収容所で希望を捨てずに生きている!

【感想】
たまーにナチスとかシベリアの収容所ものって見たくなる
そんな中で北朝鮮の収容所ものは見たことなかったので食いついちゃった

アニメーションなので多少表現はマイルドになってるとは言えやっぱ北朝鮮ハンパないなーって思った
だってナチスもシベリアも大昔のお話なのに北朝鮮は現在進行形!
いまだにサッカーとかのスポーツで負けたら収容所行き、とか心配されてたりするもんね

あと
冒頭の青年がヨハンじゃなかった!っていうどんでん返し?みたいなのも予想外で印象的だった

・気になること
何で英語なのよ?
「おいクソヅラ」とかの台詞もアメリカンしてて違和感ある

・タイトル
北の真実的な意味かと思ってたら

「TRUE NORTH(トゥルーノース)」とは、「真に重要な目標」を指す英語の慣用句。自分がどの位置にいようともコンパスの針は常に北を指すことから「決して変わらない目指す方向、正しい方向」「生きる意味」という意味で使われるようになった

ってことなんだって、へー
らんらん

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