みほみほ

血の本のみほみほのレビュー・感想・評価

血の本(2020年製作の映画)
3.6
📕2022年121本目📕(字幕)

意外なる良作!!

最近アニメが続いていたから、そろそろホラーやサスペンスを観たいなと思ってたところ見つけた本作品。(Disney+って極端にホラー作品が少ないから目を惹かれた)
こういう映画って当たり外れが激しいし、観るのはちょっとした賭けでもあるのだけど、ホラー不足で飢えてたから 迷いなく観始めた。

時間はまったり進んでいくし地味だけど、妙に見入ってしまう面白さがあって、観終わってみたら驚きの感動。パズルのように3つの物語が合わさっていく瞬間は気味悪くて、最高に気持ち良い。

「ジェナ」「マイルス」「ベネット」それぞれ違った持ち味がある。中でも「マイルス」は集中出来なくてやや退屈しただけに、あの展開はワクワクしてしまって一番インパクトに残った。

オムニバスとして観るには最初の「ジェナ」パートが長く感じるけど、「ジェナ」だけで一本の映画に出来そうなくらい見応えもあるし、映画のラストでまた一本やられる感じが良い。

単純にオムニバスとしてのんびり楽しんでいると、繋がった時にまた違う世界が見えてくるのも楽しい。よくあるホラージャンルをごちゃ混ぜにしつつ昇格させていて、既視感があっても楽しめるのが新鮮に感じられた。

「クリープショー」が好きな人には観てもらいたい作品だし、因果応報・ブラックユーモア・人間の狂気を求めてる人も観て欲しいかも。

期待せずに暇つぶし感覚(ここかなり重要)で観ていると、掘り出し物に出逢えた気分になれる良作でした。
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