キャストが豪華すぎるあまり劇場に赴かざるを得ない本作。唐突に登場するTaylorにテンションあがった矢先におっ死んでしまうドタバタ展開から、次々と出てくる華々しいキャストには胸踊らずにはいられない。特にラミマレックの目力が存分に発揮される登場シーンが印象的だ。
一方でここまで豪華キャストが出演している割には記憶にあまり残らない内容。実話を背景にとのことだが、ならではの“重み”がいまいち伝わってこない。じわじわと見えてくる巨悪の存在はわくわくされられるものの、尻すぼみな結末には物足りなさを感じてしまった。これは期待が故のものなのか。
“愛とは選択することだ。必要とすることではない”
的な台詞、なるほどねえ。