このレビューはネタバレを含みます
・ノベル版で知っていたけど…やはり動画で観ると劇的で動きのあるラスト。役者さんてすごいなあ。いい映画だった!
・図書館のシーンが美しい。壮麗な建築物、スキャナーを操る所作、ちらつく光、…セリフなく劇中でも異質で精神世界のような不思議な空間。
・死体発見やJohnの隠れ家発見シーンは画面が暗くあまりものが見えない。それにより幸か不幸かグロは少なく物騒な予感だけ募る。
・若干不釣り合いに思える壮麗な音楽が気になった。OP曲は不協和音やノイズを含む電子的な音だったが…否応なく緊張感が高まる。
・頭を剃って出頭してきたJohnには雑念も力みもなく、僧のような何か非常に清廉なものにすら思える。それでも刑事を呼ぶときや動機を語る時の狂気の瞬発力は非常に高く恐ろしい。圧巻。
・サマセットのMorganの『静かなる賢人』キャラに非常にマッチしていた。
だからこそラストの動揺が効く。
・ミルズ、ブラピの顎上げた生意気な感じが似合う。最後に何度も逡巡し、銃口の狙いを当てたり外したりするさまは見てられないほど真に迫る。