たまち

砂の器のたまちのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

・ちょっと集中しきれなかったな…
前半は、刑事の上司じゃなくてもどうでもいいだろと思わざるを得ないくらいの言葉の引っ掛かりで列車旅行。夏の風情。一句読んじゃうのも昭和らしくて良い。

・島田陽子の美しさ。ホステスをしていても媚がなく凛としてやっばり1人目立つ。カッターシャツを撒く場面も美しいし、ラストは白いワンピースで悲劇的。胸にグッとくる悲愴感。

・最後の回想シーン、まずは始まりが好き。演奏会と調査報告が別々の場所で始まる。徐々に言葉なんていらないと言わんばかりの風景劇。
ラストは会場にて全員がクライマックスを迎える。

・映画館できちんと集中してみたい。ながら見でもなお、追ってくる秀夫を切なそうな黒い目で振り返る千代吉、拙い言葉で『知らん』と叫ぶ千代吉からは壮絶な迫力が伝わり涙が出てくる。これをもっと真正面から受け止めたい。
たまち

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