keecoliquorice

私は確信するのkeecoliquoriceのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
4.0
弁護士役はオリヴィエ・グルメ。黒沢清監督『ダゲレオタイプの女』の写真家!
それだけで上がるw

フランスで実際にあった事件をもとにしているとのこと。妻が失踪し、夫が殺害を疑われるが証拠がなく無罪に。しかしその後も、夫がヒッチコック映画好きだったとか、あれこれマスコミが「やはり殺害したのでは」と印象操作、10年間そんな人の目の中にいて鬱になってしまった夫。なのに、10年経って検察が控訴。始まった二審が物語。

そのへん、映画の始まりの前に簡単ながら日本の鑑賞者むけに解説が出るのは親切だなと思った。

自分の息子のベビーシッターの父親がそんな目にあっているのが許せず、新しい敏腕弁護士を説得して担当してもらい、無実である証拠洗い出しに奔走する主人公ノラ。
レストランのシェフとして、シングルマザーとして多忙な中、裁判にのめりこんでいく姿に、がんばれ!と思ったりハラハラしたり、

法廷劇とノラのエネルギッシュすぎる日々が、スピーディーにスリリングに展開して、飽きさせなかった。ノラが頑張りすぎて、ノートパソコン壊すはめになる出来事、思わず「あーっ」と声が出てしまったよ。恥😓

弁護士氏の熱き最終弁論聞いてると、有罪にしたい側の言ってることぜんぶ仮説なんじゃん!そんなんで裁判にかけてたとか、10年もマスコミにさらされた夫、けなげに寄り添う子供たちを思うと、酷すぎる!とワナワナきました。

陪審員も我に返ってくれ、と願った。
そして結末は……

しかし、検事側とか失踪した奥さんの愛人の男とか、見るからに自分のことしか考えてなさそうなイヤな奴で、はっ、これは映画の印象操作?と、ヒンヤリしたりも😅
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