ゴン吉

ある人質 生還までの398日のゴン吉のレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
4.5
398日間にわたって反政府ゲリラ組織ISISの人質となったデンマーク人写真家ダニエル・リューの実話をもとにしたクライム作品。

2013年。
怪我で体操選手の道を断たれて写真家の助手になったダニエル。
彼は、戦争の中の日常を写真に撮り、それを世界に伝えるため、内戦中のシリアのアザスを訪れる。
しかし現地の支配組織が変わり、ダニエルはISISに拘束され、拷問と飢えに苦しむことになる。
ダニエルの家族は高額な身代金を用意するために奔走する。
人質から解放されて帰れる者と残る者、そして殺される者。
彼らの運命を分けたものは?

実話ならではの緊張感と恐怖。
特に監禁から脱出するシーンはでハラハラでした。
こういう事件に巻き込まれたら、政府は頼りにならず、人質救出の民間ネゴシエーターがいるのも勉強になりました。
反政府ゲリラ組織に拘束された人質の状況がわかり、見応えがありました。
日常が如何に幸せかも描いています。

「君は日常に戻る 退屈で平凡な毎日に」 
「シリアからデンマークに逃れてきた人たちは僕よりつらい思いをしている」by ダニエル

一人でも多くの日本人に観て貰いたい良作です。
ゴン吉

ゴン吉