NAOYA

セブンのNAOYAのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.1
退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセットと、血気盛んな新人刑事ミルズは、ある死体発見現場に急行した。それは、キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件の始まりであった…


有名な作品ですが、実は今回初めて観ました。


ブラッド・ピット演じる若き熱血新人刑事のミルズ、
モーガン・フリーマン演じる冷静沈着なベテラン刑事のサマセット、
この2人のコンビが良かったです。

対照的な2人が捜査を進めていくうえで絆も深めていく。
ただミルズは感情的になり過ぎる面もあり、サマセットから注意されるシーンが何度かあります。
思えば、これもラストに向けた伏線だったのかも。

ブラッド・ピットは相変わらずカッコイイですが、モーガン・フリーマンの自然と溢れる貫禄や渋みといったベテラン感は素晴らしい!

若いグウィネス・パルトローは美人でしたね。


今作はラストが大きな見せ場だとは思いますが、そこに至るまでのストーリー展開も素晴らしい!
中だるみを感じることが全くありませんでした。

7つの大罪になぞられた猟奇的な連続殺人事件。
この殺害方法がなんとも恐ろしい。
ただ殺害シーンは無く、どれもミルズとサマセットが殺害現場を調べるシーンばかりなので、グロいとはあまり感じませんでした。
と言っても苦手な方は厳しいシーンもあるかも。

7つの大罪についても、自分はキリスト教には詳しくなく、鋼の錬金術師で知ってる程度の知識でしたが、全く今作を観る分には支障がありませんでした。
宗教色が強すぎないのも良かったです。

中盤にはミルズと犯人の追走劇のアクションシーンもあり、アクション好きとしては嬉しかった!
まさかここで犯人出てくると思ってなかったので、余計にびっくりでした。


そして、終盤の展開。
車内での3人の会話シーンからの緊迫感が半端ない!
本当にドキドキでした!!

そしてそして、あのラスト…。
後日談とかも一切無し。
さらに、普通のエンドロールとは真逆に流れるエンドロール。

ある意味、気持ちいいぐらいの不穏感で終わる凄い作品でした。
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