まえじま

セブンのまえじまのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.4
2020年73本目。

やっと観れた。
最高に胸糞悪い。
全てのシーンが緊迫していて、残虐でグロい。
ミュージアムのことを和製セブンっていう人多いけどカエル男は単純なサイコ野郎だったけど今回の犯人には納得しちゃった。ヤバいやつに変わりはないんだけど。個人的には見えない目撃者の方が似てたと感じた。神への儀式、宗教チックな考えで犯行に及ぶ快楽犯。その工程が事細かくドラマチックに描かれてた、お見事。

このイカれた世の中を嫌というほど観てきたサマセットと若々しい無垢なミルズ、その対極をとっても上手く見せてきた。(若ブラピかっこ良すぎる)

「世の中は美しい、戦う価値がある」
後半にしか同意できなくなるそりゃ。

暴力が暴力を呼んだ結果。

以下ネタバレ


自らの犠牲を持って儀式が完成する、1番の罪である嫉妬を請け負ってやり遂げる、最高のバッドエンドだと思った。だけど怠惰のヴィクターと憤怒のミルズはまだ生きている、儀式は7人の犠牲者を伴ってないじゃんって思ったらトレイシーとお腹の子が犠牲になってるんだよね。恐ろしい。だからこそミルズの決断には納得が行ってしまう。ジョンが言っていたように罪人を殺していってるわけだけどトレイシーとお腹の子には何の罪も無いんだよね。そのやるせなさで我を失ってしまった。観てる方もやるせないけど完成したという満足感もあるという気持ち悪さ。
まえじま

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