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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期の方眼のレビュー・感想・評価

4.1
2020年”The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone”。Ⅲで違和感があったのは、まず画面の色。あとアクションの構図と間合い、特にヴィンセント周り。本作ではデジタルリマスターで色彩補正が施され、90年代フィルムの毒々しさが薄れた。ウォルター・マーチが全体的に素材を細かく繋ぎ直し、音と絵をあえて分けて、セリフと音楽は連続性があるが良い絵だけを見せる改造。これによって格段に見やすくなり、1本の映画としての独立性があがった。故にシナリオの構造、コッポラのこだわりと感傷もよく判るようになり、老マイケルの話としてこういうのがふさわしいのかとも思う。クライマックス、オペラと暗殺はすごいが、カットバックがちょっとくどい。アサシンがパッとしない。全編、ケイの出番多く、マイケルは心情を吐露し過ぎ。シチリアで音楽に口琴が入る。そこここに「鎌倉殿」の参照跡が見て取れ、ヴァチカンは朝廷なんだなあ。
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