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ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウトのRのレビュー・感想・評価

4.5
今年もプライド月間の6月。大いに盛り上がってるようなのでクリスマスドタバタコメディーを真夏の熱帯夜に見てみた! めちゃくちゃ良かった!!! 笑った😂 定番っちゃ定番なストーリーなんやけど、最初から最後までずっと面白い! ひとえに登場人物と演者さんがみんなとても魅力的やから。しかも、テーマがめちゃくちゃイイ! クリスマス直前、イルミネーション輝くの街中で、ゲイガールズのカップルがウキウキ楽しそうにいちゃついてる。ふたりはアビーとハーパー。アビーはブロンド低身長のイケメン女子、僕の大好きなクリステンスチュワート。ハーパーは高身長のスタイリッシュ女子、お初にお目にかかるマッケンジーデイビス。まず、かなり印象の異なるこのふたりがカップルなことが面白い。タイミングによって、どちらもタチにも見えるし、ウケにも見える。ハーパーは、私の実家に来て、とアビーを誘い、ならばこのタイミングでプロポーズを、とこっそり指輪を買いに行くアビー。だが、いざ行くでってなったとき、ハーパーの表情が微妙に曇り始める。で、行きしの車の中なかで、アタシ前に家族にカミングアウトしたって言うてたやんか、ほんまはしてないねん……保守的な土地で、市長選に出馬するパパが、金持ちのサポートを受けるキャンペーンをやってるから……一気にゲンナリのアビー。アビーのことみんなに好きにもらって、そのあと、帰りにぜったいみんなに打ち明けるから、と機嫌を取り戻してもらって実家に到着。すると着くなり、アビー、聞いてるよ、キミは孤児なんだってね、可哀想に、と両親に上から同情されまくり🤣 しかもふたりの姉妹がいて、ひとりは何させても不器用なボンクラ娘、もう一人はめちゃめちゃ口悪くて性格悪い、アビーとハーパーが恋人同士って誰も知らないから、元カレがヨリを戻そうとやってきたり、苦い思い出の元カノとバッタリ出会ったり、そんなこんなでうまく一緒にいる時間がとれないふたりは気持ちがすれ違い始め……どうなってしまうことやら。ってのをドタバタコメディーで見せていきながら、LGBTQ映画ではある意味お決まりと言える、「自分らしく生きる」というテーマで攻めてくる。やっぱ上手く作られてる映画は、主題が似通ってても、それぞれちがった形で心に響くから素晴らしい。性別は違うが、LOVE,サイモンとかフランクおじさんとかとよく似てる。このふたつが好きな人は絶対楽しめるし感動できると思う。あと、カミングアウトということに対するみんなの異なった感覚。これを見ると、カミングアウトってことばで一概に括れないくらい、みんな違った事情や思いを抱えてる。カミングアウトとは、LGBTQ当事者にとっては、それ以前と以後で、自分の人生に大変革を起こしてしまう、宿命であり、試練である。アメリカのリベラルな家庭で育った場合と、そうでない場合で、そもそも人生の体験も根本の問題レベルも違いすぎる。どんなときも人間はフレキシブルであらねばならないな、と、真剣に考えさせるところもありつつ、ほとんどのシーンはコメディーにつぐコメディー! ほんまよく笑わせてもらいました🤣🤣🤣 全体的に明るくて優しいクリスマシーな雰囲気がとても良かったし、年頃の女子たちが一堂に介してるのに、ジメジメすることなくサラッとドライな感覚もイイ! 個人的にはクリステンスチュワートのキャラがいちばん共感できた。嫉妬せずにいたいけど、難しいよな、分かりすぎるくらい分かる😅 それにしてもいつ見てもクリステンは見た目がクール! カッコいい! あと、彼女に近づいていくハーパーの元カノもスーパークールやった! イケてるわー。周りの視線を気にせず、堂々と自分を自分らしく生きてるってほんまに魅力的。それに引き換え、世間体を考えてビクビク暮らしてるハーパー一家の生きづらそうなこと! 生きづらそうなこと! 他人の目とか気にしたらほんまあかんな、としみじみ思う。一回しかないこの人生なのに、そんなどうでもいいことにしがみつく必要なんてまったくないし、しかもほんまは誰もかれも無関心なくせに、マウントとりたいだけやから。最後はそのへんのモールドがバコーーーーン!となるのがスカっとするし、みんなスカッとしたはず!!! 真夏の夜のクリスマスにピッタリのハッピーエンディング!!! アマプラの期限があと5日以内くらいだったと思うので、是非、このプライド月間🏳️‍🌈に本作を見てみてください。ちなみに、アマプラで見るべき🏳️‍🌈映画は、フランクおじさん、ストーンウォール、窮鼠はチーズの夢を見る、ムーンライト、グリーンブック、ブロークバックマウンテン、などなど。まだ見てない方はプライド月間に是非! いやー、それにしても、早く破って!のシーンは面白すぎた😂 何度早戻して見たことか!
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