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エマの秘密に恋したらのmaroのレビュー・感想・評価

エマの秘密に恋したら(2019年製作の映画)
4.0
2021年日本公開映画で面白かった順位:4/5
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

まるで少女漫画のような設定なんだけど、下ネタ全開のザ・アメリカ的なラブコメにメッチャ笑うwww

飛行機内のパニックで「うそ!あたし死ぬの?!」、「まだGスポットの場所も知らないのに!」、「てか、彼の舌使いが微妙すぎて!」なんてことまでしゃべり倒した相手が、自分が勤める会社のトップだったなんて!
出会い頭にぶつかったイケメンが、まさかの転校生だった!以上の出会い方www

しかも、エマが全部げろっちゃってるから、職場の人間関係から仲のいい同僚との"暗号"まで、ジャックは全部知ってるんだよね。
だから、観ているこっちが恥ずかしくなるぐらい気まずい雰囲気が逆に笑えるっていう(笑)

でも、単に面白おかしいだけのラブコメにとどまらないのがこの映画のいいところ。
原題の"Can You Keep a Secret?"からもわかる通り、この映画の重要なポイントは「秘密」。

エマはパニックに陥っていたとはいえ、秘密を全部話したのに、彼の秘密はわからないまま。
そのアンバランスな状態が、やがて2人の関係性にヒビを入れることになってしまう。

ある意味、友人や恋人、または夫婦間において、秘密をどこまで共有するかっていうことを考えさせる物語でもある。
まあ、誰かに共有した時点で秘密は秘密でなくなるっていうのが僕の持論ではあるんだけど(絶対、人は誰かに言うからw)

隠し事をしない関係性を築いても、もし1つでも何か隠していてそれがバレたら、その時点で信頼は失われるだろうし、秘密の共有量がイコールじゃないと「フェアじゃない」と不満を持つ人もいるだろう。
反対に、「バレなければ秘密はないに等しい」という考えの人もいるかもしれない。

まあ、すべてを知った上で愛し合える関係性が築ければ、それが一番いいのかな(笑)
隠す必要がなくなれば、秘密という概念自体が崩れるから。

映画の最後はやや展開が急だったものの、全体的に笑えるいいラブコメだったかな。
もう少しテンポがよくて、バカさにあふれてたらもっとよかったと思うけど。
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