2021年52本目
言わずと知れたお笑い界の首領、ビートたけしの誕生を描くNetflix映画。
芸人たるもの笑われるのではなく笑わせろ、芸は観てもらってるんじゃない 観せてやってるんだ など芸人としての矜持を感じさせる教えも多いが、そもそもたけしへの思い入れが非常に小さい自分にとって、全体的に刺さらず。
『アウトレイジ』シリーズ大好き人間として、北野武へのリスペクトは強いけれど。
聴くだけで泣ける大名曲「浅草キッド」を劇中2度も垂れ流してしまう勿体無さも残念だし、そもそも何故たけしが深見にそこまで惚れ込まれたのか?というところをもっと掘り下げてほしかった。何か唐突。
特殊メイクのクオリティも相まって完全に本人が憑依した柳楽優弥は圧巻だし、東京芸人の粋を体現した大泉洋も見事なのでスコアおまけ。
今度作るならさんまと笑福亭松之助の物語を、湿っぽさ控えめなドラマシリーズで観たい。