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ヒーローキッズのSPNminacoのレビュー・感想・評価

ヒーローキッズ(2020年製作の映画)
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スーパーヒーローである親たちの代わりに、その子供たちがエイリアンを倒して地球を救う!ちょうどこどもの日にぴったり。
実は『スパイ・キッズ』シリーズだけでなく、アベンジャーズ以前にスーパーヒーロー映画を作ってたロドリゲス。それが『シャーク・ボーイ&マグマ・ガール』だ。シャーク・ボーイ演じたのは、後の『トワイライト』シリーズで一瞬ブレイクした子役時代のテイラー・ロートナーだった。しかも当時先駆けた3Dだった。まさかそのシャーク・ボーイ&マグマ・ガールにまた会えるとは胸熱。(但し、テイラー・ロートナーが出てくれなかったのでシャーク・ボーイは顔が見えないマスクマンに…)そんな訳で、これはロドリゲス版MCUみたいなものなのだ。
もちろん100%お子様向け。子供たちの持つスーパーパワーが如何にも子供じみていて良い。面白い顔ができる!ってなんだそれ。主人公ミッシーだけ特殊能力がないけれど、パパから受け継いだリーダーの資質でみんなの力を一つにする。
そう、「リーダーはみんなのお手本でなければ」と示すのは、現実の前大統領を踏まえての子供たちへ贈る熱いメッセージだ。大人がした失敗から学ぼう!と。むしろ、子供の方がよくわかるはずだと。そして分断を越えて団結する新世代ヒーローたち。直球でわかりやすいのは大事。スローモーションで『炎のランナー』もわかりやすいギャグ。
優しいパパぶりが素敵なペドロ・パスカル、地味すぎるクリスチャン・スレイターら大人キャストは脇役に徹し、子役が楽しそうにアクションを披露して、オモチャ感覚のこどもウケ映画なのがロドリゲスならでは。久々に監督撮影編集を手がけてるんだけど、シャーク・ボーイ&マグマ・ガール発案と共同プロデュースが次男レーサー・マックス、音楽が三男レベル、長女Rhiannon も出演という、これぞロドリゲス・ファミリー映画!ヒーローと同じく、まさに「親から子に引き継ぐ」ための映画作りなのだった。(ちなみに長男はロケット。みんな名前がカッコいいぞ)
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