エイコ

偽りの隣人 ある諜報員の告白のエイコのレビュー・感想・評価

3.6
政府の腐敗はなはだしい80年代を舞台にした韓国映画。
自宅で軟禁生活を強いられている大統領候補を、密かに監視するために隣に住むことになった主人公。
人は良いけどバリバリ国粋主義者だった彼が、大統領候補(金大中がモデルらしい)との交流で、どんどん考え方が変わっていく。

「七番房の奇跡」の監督らしく、前半は思いのほか穏やかな感じで進んでいくなって思っていたものの中盤から急展開。
想像以上のことが起こって、こんな目に遭わされても政治活動を続ける意味があるのかと思ったけれど、自分のことより国を第一に考える人がトップに立つべきだってことなのかな。でも限度があるよ。国やらうんぬんの前に心が死んでしまう。
面白いけれど、近い時代を描いた「1987、ある闘いの真実」や「タクシー運転手」とかと比べるとちょっと小粒かな。
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