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くれなずめのradioradio526のレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.8
「披露宴と二次会の狭間の時間…嗚呼…くれなずんでんなぁ」

「くれなずめ」鑑賞。

高校時代に帰宅部でつるんでいた6人が、友人の結婚披露宴で余興をする為、5年振りに集まった。
赤フンで踊る余興に披露宴の客はドン引き…恥ずかしい結果に終わってしまう。
披露宴が終わり、二次会までの妙に長い狭間の時間を持て余す。
どこかしらの違和感と認めたくない現実を織り交ぜて、青春の上書きとやらを始める彼らから感情が零れ落ちる。

俳優陣が素晴らし過ぎて、かなり…楽しみだった作品。
成田凌、高良健吾は勿論なんだけど「街の上で」の若葉竜也、「佐々木インマイマイン」の藤原季節はここしばらく注目してる俳優であり、行定勲監督も「悔しいくらいキャスティングが素晴らしい」とベタ褒めしていた。
そして彼らが「楽し過ぎた!」と言って憚らない撮影現場を仕切るのは「アズミハルコは行方不明」「バイプレイヤーズ」の松居大吾監督。
松居監督の自身の体験を元にしたオリジナルの舞台劇がベースなんだそうだ。

こんだけ楽しみにしていたのに…かなり良かった(ハードル高かったのに)
可笑しい場面と泣ける場面が交互にくるもんだから、笑って泣いてと忙しかった。
時系列を跨ぐこのストーリーでここまで刺さるのは脚本の良さと…あとは何処かしら男子なら記憶の中にあるバカバカしいくらいまでの青臭さが、僕にも僅かに残っているからだろうか。

カラオケボックスで6人が熱唱するのは太陽族の「誇り」。
この選曲に実話感を感じてしまった。
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