おれは好き。
あの学生時代の男友達同士のわちゃわちゃしたノリ、嫌いになれない。懐かしいなあと思いながら、ニヤニヤみてしまった。
それを後押ししていたのが、魅力的過ぎる役者陣であることは間違いない。個人的には、「愛がなんだ」や「街の上で」の印象の強い若葉竜也がこんな役もできることに驚いた。あと前田敦子は本当に最高。「戻ってきたーー！！」
コメディとしては全然期待していなかったからか、結構ちゃんと笑えるところが多かった。謎にキャラ強すぎるおでん屋、お前かい！ってのも笑ってしまった。客に「どけ貴様ら！」って笑。
物語としては、その秘密を本人に隠したいのかどうなのか、本人は気づいているのかいないのかの描き方が中途半端だったり、結局あの電話に出れなかった件はその後の展開に関係ないじゃんとか、終盤のぶっ飛び展開、さらにはタイトル「くれなずめ」ってのがこの映画のタイトルとして合ってるのか、などなど、意外と核心に近い部分で飲み込みづらいところは多かった。
それでも、まさに今輝ける日本映画界の宝のような若手役者陣を揃えてこのわちゃわちゃ演技合戦が見れるのなら、十分すぎるほどに見る価値があった。なかでも、浜野謙太の、あのスーパーでの演技が個人的にはベスト。（ただし、この人は若手ではない笑。）
