おもしろかった。
ボクシングのような格闘技は全然好きではないし興味もないのだけど、なぜかボクシング題材の映画にはいい映画があるな。
やはり人が殴り合うという野生的な行動には人間的、動物的な何かが表現されるということなのでしょうか？
松山ケンイチがボクシング指導をするところから引き込まれた。
あーこんな指導者がいたらいいな。
基本をしっかり教えてくれて、方向性を認めてくれてそして励ましてくれる。
やる気スイッチ嫌でも入りますよね。
そして東出昌大、正直あまり演技が好きではないと思っていたけど、これは良かった。ボクシング？って思ったけど結構目つきが鋭くてえーこんな顔もするんだ、と再発見でした。
で、なんて言っても良かったのは柄本時生。お兄さんと比べると3枚目役が多いのかなと思うけど、こんな役をこんなに面白くこんなに感動的にやれるなんて！
ボクシングという自分とはかけ離れた世界なのにこの人がいたおかげで気持ちが入っていけた。
下心見え見えで始めたのにのめり込んでいく感じが最高でした。そうやってのめり込めることを見つけられるって最高！
いいなー「自分にはこれしかない」という何かを見つけられるって。
そういう意味で、瓜田は本当に最高の指導者だったのだと思います。
私もボクシングやってみたい、って思っちゃったくらい。
結局はハッピーエンドではなかったのかもしれない映画だけど、気分はスッキリ終われる映画。こういうのも珍しい。
