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Mr.ノーバディのVisorRobotのネタバレレビュー・内容・結末

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

舐めてた男が殺人鬼系スカっと映画のでもそういうやつってもはや狂人だし普通に考えて怪物でしかないよね要素を中心に据えた系映画。
ジョン・ウィックと同じ脚本家らしいので同じっぽい空気は感じた。

全体的な感想としてはスカッと要素とスリラー要素が時々けんかしてもっとどっちかに振り切ってくれたらよかったのにというもの。チンピラ相手の悪党で妙にダメージを受けてたりとか、「こいつさてはほんとにただの人間でストレスをため込むあまり暴走してジャイアントキリング起こしたんじゃないの? 電話もファイトふにゃふにゃパターンやろ!」と思いきや、軍の「会計士」とは逮捕権を持たないから敵を消すしかない一番恐ろしい人間なんだという凶暴な設定。
でも、だとすると、ちょくちょくダメージを食らうのは何なんだ? と思う。最初に強盗を見逃したり悪人の気道確保したりするから善人の心が足かせになってるのかなと思いきや殺しまくるし、「こいつただの善人なんじゃ……」という目くらましが目くらましという寄り設定との矛盾になってしまった感じがする。
猫とか娘にだけ異常にかわいがるのもサイコパス感が強い。
隣のおっさんも車と筋肉を自慢したくらいで車パクられてめちゃかわいそう。
結局心のやり場をどこにもっていけばわからずスカッとしきれなかったんだけど、純粋にアクションを求めていった観客はこう評価をつけているのだろうなと思う。
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