みかんぼうや

Mr.ノーバディのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
3.5
【久々のストーリー性とか背景とかを考えることがどうでもよくなるぶっ飛び痛快イカれ映画!】

まず、主演の親父が、なんと大好きなTVドラマ「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマン役だと、鑑賞後に気づいてビックリ!鑑賞後に解説・キャストチェックするまで本当に同一人物と気づきませんでした。それほど風貌、雰囲気が違う。

そして、作品のぶっ飛び具合よ!いや、「マッドマックス 怒りのデスロード」以来、久々に思いっきりおバカ映画を見たぞという実感(誉め言葉)。ただ、内容的には「キルビル」のほうが近いかな?“王様のブランチ”で予告を見たときからある程度分かってはいたことだけど、もうちょっとシリアスでダークな作風を想像していたら、思っていた以上に痛快&ハチャメチャアクション映画でした。

「マッドマックス」や「キルビル」もそうですが、もうこういう映画は、ストーリー性とか背景とかを考えること自体がもはやナンセンスだな、と。もしかしたら深く突き詰めていくと、そこには“家族における父親の役割”や“家族の絆とは”といった深い人間ドラマが見出せるのかもと思いながら・・・いや、それは無いな(笑)。そんなこと考え始めたら、逆にこの作品が中途半端で楽しめなくなってしまう。だから、いいのです、ただ目の前で起こるハチャメチャ劇を笑いながら見ていれば。そしてこの考えは、最後のクリストファー・ロイドの活躍で確信に変わりました。

ただ、正直なところ「マッドマックス」レベルの爽快感は得られず、ふと我に返って、「私は一体何を見させられているの?」と自問自答してしまうことも何度か。

それでも、本作のはっちゃけ具合はぜひ映画館で見たかったな~。なのに、映画館より遥かに安いU-NEXTの400ポイントを使って見たことをちょっと後悔する自分も・・・やはりド迫力な大画面&大音響環境で見たかった作品でした。
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