竜どん

TUBE チューブ 死の脱出の竜どんのレビュー・感想・評価

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)
3.6
恐怖症と云う程ではないが閉所は苦手である。特に本作の如く身動きもままならぬ状態で見えないゴールを目指すなんて想像しただけで背筋がゾワゾワする。
設定自体は『CUBE』に酷似しているが、矢継ぎ早に展開する様々なトラップと考える間も与えない時間制限、迫りくる追跡者との攻防に退屈はしないし(いちいち思考停止する主人公には苛々するが)、グロゴア表現も好みだ。
ただ現代設定っぽい割にはSFナイズされた衣装、妙に優しい半機械首だけヒーラー、主人公と場所取り合戦を繰り広げる人間的思考回路のクリーチャー、敵なのか味方なのかもよく分からない亡き娘の幻影、説明皆無の要素てんこ盛り謎が謎のまま進行していく世界観がカオスの様相。SFなのかファンタジーなのかホラーなのか?予想不能な観念的に過ぎるラストはある意味必見かも。

未体験ゾーンの映画たち2022ニ本目。
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