イバ

竜とそばかすの姫のイバのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

仮想世界の映像と鈴(Bell)の歌は本当に良かった。
「U」という世界を構築する構造物やキャラクターの造形、それに色彩は美しく。
また世界中の人が魅了されるBellの歌声も本当に美しい。
でもそれ以外がnot for me…。
声だけで演じることに慣れてない役者たちの演技は違和感を感じ、テンポもキャラクターの反応も自分とはマッチしなかった。それは良い。結構あるそういうの。仕方ない。

でもこれはダメだって思ったのが、父親から虐待されている子供のところに女の子一人で行かせたところ。
DVの映像を大人も観てたのに、主人公の父親も知ってたのに。
子供が子供を助けるって話にしたかったのかもしれないけど、明らかな暴力の中に子供一人で向かわせるってどういうことよ。
周りの大人!!何やってるんだ!!って心の中でずっと叫んでたよ。
例えばこれが、鈴と同じような境遇の子で、親とうまくいってなくて(暴力抜きで)孤独で苦しんでるから、それで会いにいくっていうのなら別に問題なかった。でも虐待してる大人がいるところに助けに行くんだよ。1人じゃダメだろ。子供だけじゃダメだろ。
大人が大人を止めろ。大人が子供を助けろ

そういう線引きが必要な問題ってアニメであってもあると思うんだよね…

せっかく映像と歌はいいのに…。
どうしても受け入れられないことって、ある。
イバ

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