あるバナナ

竜とそばかすの姫のあるバナナのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
2.9
映像、演出がすごかった。
特に壮大なCGが圧巻で、このレベルの日本のアニメーションCGは初めて観た……!と素直に感動😂
製作用のマシンスペックやばそう。

一方で、ストーリーとキャラには色々と「?」が残った。

主人公のすずは、Uに行くことで歌えるようになったけれど、それは何故なのだろうか。
歌えなかった原因は、
・母親に手を振り払われたトラウマ
・母親がバッシングを受けたトラウマ
の二点なのかと思うけれど、それはUに行ったからと言って解消されるものではないはず。
また、終盤ですずが竜をDVから救いに四国から武蔵小杉へ向かうとき、周りの大人はそれを危険だとは思わなかったのだろうか。
そもそも、武蔵小杉を特定する流れはご都合主義的すぎないだろうか……?

キャラとストーリーにもっと共感できたら、映像にももっと入り込めたんじゃないかなあ。

カミシンとルカちゃんの告白シーンはすごくよかったので、細田監督には、学園恋愛ものみたいなプロットや舞台設定のクセが薄いドラマ重視の脚本を書くか、あるいは原作ものの映像化とかに注力して欲しいな……と思う次第です。
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