高瀬とうや

クライモリの高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

クライモリ(2021年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

クライモリのリブートじゃないなぁ。 
ヒロインが脱出成功したミッドサマーって感じ。

色々とキャラ付けされてるの(同性愛カップルなど)が居るけど、それを生かしたキャラづくりもされてないし、中途半端な作品という印象。
オリジナルのクライモリにあった絶望感だとか「人が人を喰う」という気持ち悪さや解体などのグロも薄くなってる。
正直、クライモリというタイトルを借りない方が評価されたかもしれない。

登場人物らも勝手極まりないやつらだったし(伝言を残さずにトイレに行ってそれが誤解を生んで彼氏が人殺しするきっかけをつくったり、殺した後に正当防衛だったとわめきまくったり、そもそもあんだけ忠告されたんだから山道それるなよとか)ちょっとキャラに感情移入もできないかな。
酒場で喧嘩売るクズだしねえ。

あと、携帯電話って新国家民が没収してたんだっけ?
どうせ携帯電話は電波繋がらないし、地元の人間は新国家の存在知ってて放置してたんだから、あの時に電話を盗むメリットがあんまないと思うんだけど。

なんだろう、「人を見かけで判断してはいけません」って言いたいのかな。
なんか消化不良の作品でした。

ラストはあれはあれで好きだけどw
ジェンは堕胎を選ばなかったけど、子供産むつもりなんだろうか。
州の刑法だとか宗教で禁じられてるとか色々あるかもしれないけど。

【あらすじ】
ジェンは友達らと山歩きを楽しむが、地元民から警告されていたにも関わらず山道をそれてしまう。
そして誤解から奇妙な面を付けて独特の言語を話す、その土地に暮らしている「新国家」の人間を殺害してしまう。
ジェンらは逃げようとするが罠にかかり、あるものは命を落とし、あるものは捕らえられる。
新国家の人間を殺したものは同じように惨殺され、ジェンらも罰をくらおうとした時、自分らの価値を売り込む。
彼氏はその知識を、そして自分は「子を宿せる健康的な体である」と。

ジェンらが消息を絶って数か月。
ジェンの父が彼女を捜索にやってき、地元民らの助けを借り、ジェンを救い出す。
が、彼女はすでに新国家の長の子を妊娠していた。
自分の子を宿しているジェンを連れ戻す為に新国家の長らが迎えに来るが、心身ともにたくましくなっていたジェンは彼らを返り討ちにする。
高瀬とうや

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