Chunkie

セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記のChunkieのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

 現行のいわゆる“ニチアサ”はゼンカイジャーしか観ていないので、セイバーがどういう展開になっているのかと不安に思いながら観た。

 当然というべきか、ライダー側がメインになっているので、ここの新キャラなどのは全くついていけず。だけれどもそこは特にノイズにならなかったのはまず良かったなと。

 ただ、なんというか、全編通してジオウの映画群の焼き直した感がとても強かったというか。鑑賞中何度も「これ、平ジェネFOREVERでやってたしな.....」とか頭に浮かんでしまった。

 あと、お祭り映画であるのは百歩譲っても、もう少しメインストーリーに戦隊側が関わって欲しかったというか。終盤の本郷登場の横に海城がいても良かったような気もする。まあキッズたちにはわからないかもだけれど。

 その本郷登場シーン、現体制になってからの平成・令和のシリーズで藤岡氏を登場させた意味が一番あるシーンだったと思う。きちんと石ノ森先生への制作者たちのリスペクトが感じられて、ここだけでも観る価値はあった。

 ここでまた苦言を呈することになってしまうのだが、クライマックスの敵であるアスモデウスの台詞に強烈な嫌悪感を覚えた。“二次創作”や“オワコン”などのワードをここで堂々と出してくるあたり、毛利さんのセンスを本気で疑ってしまったし、正直寒気がして頭を抱えた。

 とまあ長々書いたものの、春映画というカテゴリーの中でまとめるならよく出来ていた方だったと思う。次の『仮面ライダーリバイス』は久々に見ていられそうな気がするシリーズなので、そこも楽しみになった。
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