真田ピロシキ

アフリカン・カンフー・ナチスの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.4
何でこんな映画借りたんだっけ?視聴期限が迫ったから見たものの、乗り気じゃないのにバカ映画見ても「はぁ…」とシラケてて面白いと思ってるのであろう関西弁字幕にも何も思わない。そういう訳で最初はろくに見ていなかったのだけど、一度止めて食事後に後半を見始めたら少しは集中して見る事ができた。

話は生きていたヒトラーと東條英機がガーナで新枢軸国を作り洗脳され東條に空手を伝授されたガーナアーリア人達にカンフー使いの人達が立ち向かうみたいな。ヒトラーが生きてるのはよくありますが、東條英機がセットなのは珍しいですね。東條英機1人がついてきたところで何になるんだ?ヒトラーみたくファシストのアイコン化もされてないのにと思うもこのオッサン贅沢にCGエフェクトを施されていて拳が光る。強い。しかも何故か悪行の限りを尽くしておきながら最後許されているという。ヒトラーは当然の如くキルされているのにこの違いは一体。日本の戦犯なんてどうでもいいよというガーナ人の率直な感想なのかもしれませんね。

前半のドラマ部分はつまんないし中盤も似たような修行シーンに時間を費やされるので退屈ですがトーナメントになると少し面白い。8人の出場者に個性を出そうとしてて、プロレスラーや女キャラなどが入り乱れる様子はまるでストリートファイター。いや、エクストリームにトドメを刺すのがルールなのでモータルコンバットだろうか。チープなフェイタリティで見た目は景気が良いので盛り下がっていた気持ちも持ち直す。それで最終戦は外でやるのだけれど、その会場がただの広場で牧歌的。しかも普通に通行人とか映ってて、エキストラの観客がリングに手をかけてピョンピョン飛んでたりシャツの裾を直してたりとフリーダム。製作現場の平和さが伺えるようでほんわかしました。最初は見るのやめようかと考えてたけど、最終的にはそう悪い気持ちになりませんでした。