ベランダ

漁港の肉子ちゃんのベランダのレビュー・感想・評価

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)
4.2
なんかいっぱい詰め込んできたな〜。雑多だな、おもちゃ箱かよ。まいっか、お気に入りだし、面白いもの集まってるから。

そんな中でタイトルの肉子ちゃんだが、能天気で食いしん坊で情が厚くてお人好しでだまされたり損したりも多くて、育ての子どもに「肉子ちゃんみたいになりたくない。」と言われてしまう。(「でもな、…大好き」と言ってますけどね。)

世間的な幸せや成功とはかけ離れた貧乏な暮らしの中で、損得勘定ではない生き方をしている肉子ちゃんは馬鹿だな〜って思うな。幸せではあると思うけど、傷つくことだってたくさんあるだろうし、肉で隠した傷が表に出てないだけってことあるんじゃないだろうか?

損得勘定をしない幸せは目指したいけれど、あんまり外部(特に富裕層)が損得勘定をしない人を美化するのは搾取につながるから違和感がある。私がひねくれているのかも?いやあ、ピュアでハッピーなら騙されたって損したっていいんだよっていうのは、本人や子どもの言い分であって、周囲の人が言うのは無責任だよなと思うんだけど。だって、自分は損得勘定して得するように動くわけでしょ。
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