みかぽん

シャドー・ディール 武器ビジネスの闇のみかぽんのレビュー・感想・評価

3.8
これと言った資源のないイギリスやスイスが、国体を維持する位に稼ぐにはそれなりの方法がなくてはならない。なんてのは、少し考えてみれば自明だが、問題はその方法😑😑⤵︎⤵︎。

戦争は思想の相違などではなく、武器を作り、売る人々のために無くてはならないもの。武器はナマモノ程ではないにせよ、安全に使うための使用期限がある。であればこれを確実、かつコンスタントに使うための〝それらしい理由〟を作らなくてはいけない。そのために政治家(時には大統領までも)が武器使用を正当化させるスポークスマンとなり、コトが上手く回ればその報酬の運び屋としてスイス銀行が暗躍する。
下院で真面目に取組む議員が大統領を追求すれば、イギリスが秘密裏に連携して武器調達代行&配布のチームプレイを担う。そして真っ当な議員は謎の組織から命に関わる脅迫を受け始める。

武器商人は見るからにいかついマッチョではなく、仕立ての良いスーツを身にまとうビジネスマンだ。そして大規模な空爆前日は、某巨大企業の株価が跳ね上がる。

世の中、マフィアではなく企業が賢く立ち回り、利益を上げるシステムが既にきっちり構築されているだなんてね😓。つくづく世の中ってやつに嫌気がさしました。。

追記)
実は同日、同じ渋谷で「キル・チーム」を鑑賞。こちらはアフガニスタンに派遣されたある隊が、民間人にそれらしい理由を付けて都度、殺戮していた事実に基づく物語でしたが、、。武器ビジネスの実体=国絡みの蛮行を観た後で、彼らをしたり顔で糾弾するこの国の矛盾と白々しさに心のモヤモヤをどう収めて良いか分からなくなりました…(−_−;)⤵︎⤵︎。
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