愛する人が全てを忘れてしまい何もかもなくなってしまうとしたら…自分の例えようもない寂しさを抱えつつも何があろうともパートナーを慈しみ愛し護り続けるコリンファースの姿は涙なしには観れなかった。名優二人の演技に加え、語りすぎない展開にとても共感した。
愛だけでは語れないし愛だけでは測れないものもある中で、自分達だけの中で生まれ育んできた関係性を否定せず、そっと寄り添い続ける姿は今の全ての人に必要な要素なのではないかと強く感じた。激しい思いを内包したとてつもなく優しい作品。名優二人の演技は必見。
とても印象に残ったセリフがあって
『失うのが悲しいならそれは良きものだったのさ』このセリフに本作の全てが込められてる気がした。とても大切なのにお互いがもういなくなってしまうかもしれないという想いを倒置したセリフ。ここでもう涙が止まらなかった。