まのん

スーパーノヴァのまのんのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
4.2
名優2人の素晴らしい演技に胸がいっぱいです。

愛してるからこそ症状が酷くなる姿を見るのが怖い。愛してるからこそ変わる前の自分を記憶していて欲しい。愛してるからこそ全て忘れたとしてもずっと一緒に居て欲しいし、愛してるからこそ重荷にはなりたくない。
旅の過程で2人の想い合う気持ちや2人のこれまでの時間が見えてくるからこそ、どちらの気持ちも痛いほどよくわかってすごくすごく辛かった。
相手を寂しくさせることがわかってても自分でコントロールできるうちに終わりにしたいと思うし、相手が辛いのがわかっててもひとりにしないで欲しいと思ってしまう。こうなると相手への愛だけじゃなくてエゴでもあるのかな。すごく難しいけど…。大切な人が望むようにしたいけど、自分より長く生きて欲しいと思ってしまうのが人間なんだと思う。

静かな映画だから最後の「愛の挨拶」がなおさら沁みる。

"失うのが悲しいなら
それは良きものだったのさ"
まのん

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