バリカタ

三姉妹のバリカタのレビュー・感想・評価

三姉妹(2020年製作の映画)
2.0
「キョウダイ」ってそんなに単純じゃないです

演技派女優達の揃い踏みってことで楽しみにしてました、、、が。なんだかなぁ・・・感がいっぱいです。性格や生活スタイルが異なる三姉妹。彼女らがどう繋がってどんな反応をみせクライマックスを迎えるのかなぁ?と序盤はワクワクしてました。(エキセントリックすぎる三女には最後まで慣れませんでしたが)三姉妹を通して何を描いてくれるんだろうかなぁ?と思っていたら、、、、え?それ?って感じの終わり方でございまして・・・。クライマックスのあの会合だけで全てを描こうって無理じゃない?
第一、これまでに何回もあの会合やってたんじゃぁなかったのかなぁ?違ったかなぁ?

結局ね、姉妹としての過去があるから、現状があり、、これからもあるってことなんだろうけど、おいおい、その過去ってそんなに簡単なものなのかい?って言いたくなっちゃうんです。かなり大変なことで、ワオーーー!って本音叫んだだけでなんとかなるもんじゃぁないんじゃ?だから、一気のラストシーンもしらけましたよ、私は。「嘘でしょ?」って。そんなあっさり?って。いやいや、この三姉妹の間にはもっともっと難しい感情がうずまいてるはずだし、宗教の信仰心も絡んでるし。

何かで聞きましたが韓国映画は「分かりやすくスッキリさせないと受け入れてもらえない」のだそうで、だとするならこうなっちゃうかぁ。仕方ないかぁ。
だからでしょうかねぇ、三姉妹それぞれもわかりやすいステレオタイプにしかみえないし、姉妹、兄弟の間柄特有の関係性を描いているわけではないから物足りなさを感じるんですね。結局同じ記憶を持っているかどうか?だけのお話な訳で。わかりやすい設定をこれでもかとばら撒いて、わかりやすい決着させた感じなんです。心情の移ろいとか、微妙な変化、グラデーションかつマーブルのような人間模様の作品って期待しちゃぁいけなかったんだなぁ。

最後に・・・あの終始、いきなり怒鳴り散らす姿を見続けるのは・・・流石に疲れました、僕には。
合わなかったなぁ・・・。