そば茶

ボストン市庁舎のそば茶のレビュー・感想・評価

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
4.0
ボストンでは比較的バックグラウンドが近い人が多い日本とは違い、人種も仕事も文化も全く異なる人々が狭い地域に集中している。それぞれの立場から意見を出し、行政はそれをきちんと受け止め、対話を通じてよりよい地域を作り上る過程がなければ、置き去りにされる人が増え、そこからまた新しく社会問題が生まれたりするのかもしれない。

一部の人たちを念頭においた行政活動で大多数の人が満足できる社会ではなく、真剣に行政や多様性と向き合わなければならない環境にあるのがボストンで、だからこそ置き去りにされないため、置き去りにされる人を減らすために、市民も行政も必死でより良い社会を自分たちの手で作ろうという意識があるのかなと思った。市民も行政もお互いにある程度信頼しているから生まれる真剣さもある気がする。そういった関係を作り上げた人たちを尊敬する。

場面の切り替えの間に映し出されるボストンの街並みは、すごく絵になる素敵な街だった。
そば茶

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