ボストン市庁舎の作品情報・感想・評価

「ボストン市庁舎」に投稿された感想・評価

メインキャスト!!市長のことば。そして物語ることの重要性!!!!
あんこ

あんこの感想・評価

4.0
 ボストン市庁舎試写!ありがとうございまんじゅう。

 ボストン市役所のお仕事ドキュメンタリー!

 立ち退き問題に教育、ネズミ駆除…世界トップクラスに多種多様な問題を抱えるボストン。上映時間4時間30分だけどそれでもきっと収まりきれないぐらいの問題があったと思う。
 そんな問題一つ一つをみんなでちゃんと対話して、アイディアを出し尽くして根本から直していこうとする職員さんの姿、行政の鏡過ぎ!!市長の演説も毎回説得力あって神演説。全世界模範すべき市役所見た!

 あんこぶつけたろか!
ボストン市役所で働く市長や職員の姿勢、ボストンで暮らす一般市民の声を通して、自分が生きるこの日本のことを、僕に限っては自分が暮らす中野区や中野区長のことを心の底から知りたくなった。約4時間半の上映時間(途中10分休憩あり)ながらも苦に感じることはなく、これまで目を向けてこなかった事柄に目を向ける良きキッカケを得ることができた。
kyoko

kyokoの感想・評価

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トランプ政権が誕生する直前だった『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』、トランプ政権の弊害なぞどこ吹く風の『インディアナ州モンロヴィア』、そしてトランプ政権下で行政の側から民主主義を死守しようとしている『ボストン市庁舎』。

ワイズマン作品には珍しく、メインキャストなる存在がいる。それが、「困ったことがあったら私に電話して!道で会ったら声をかけて!」と呼びかけるマーティン・ウォルシュ市長(喋りだしたら止まらないタイプ)。アイルランド移民のルーツを持つカトリックであり、二度の小児がんを克服し、「強制バス通学」の物々しさをリアルタイムで目撃し、壮年期はアルコール依存症に陥ったというから、彼の「マイノリティや社会的弱者、誰ひとりとして取り残さない」政治信条には合点がいく。

行政によるケアとは市民の話に耳を傾けること、対話をすること。
市民の幸せのための膨大な行政サービスに「お役所仕事」なし。
その仕事ぶりには頭が下がる。

反面、人種差別によって格差が生じていることは、建築が進むビルやきれいな住宅地域と貧困地域とのコントラストからも明らかだった。移民が多い地域であればあるほど、差別問題は根深い。
アメリカの分断は地方が止めてみせる!というのは市長時代には挑戦に過ぎなかったかもしれないけど、バイデン政権の労働長官に就任した今、その挑戦が実を結ぶか。

それにしても昔のワイズマン作品によく出てきた「笑えるヤバめの人」が減ってきたなあと思う。実際いないのかヤバさが規制を越えてしまったのか分からないけど。
今回は新規大麻ショップの中国系オーナーがちょっと面白かった(なにその熱弁!)。
駐車違反もその弁明が通るのか、だったな(通らない人も)。
あと、エコの概念が吹っ飛ぶ、ワイルドごみ収集。
市庁舎の映画ではあるのだが、例えば『ボクシングジム』のように一箇所に留まり場所を撮るのではなく、市庁舎の仕事を撮る映画という印象で、トランプ政権時代における反トランプ側の模範的な民主主義の実践、多様性の実践が映されている。

基本的には市民それぞれの多様な問題に対する多様な仕事を映し、その中心として必然的に市長が存在する。ただワイズマンとカメラマン、ジョン・デイヴィの距離感はそのままなので、市長が主役の映画にはなっていない。
捉えるものが場所そのものをただ撮るというよりは、政治的な含みやメッセージ性のつよい演説などが多い。
ただ、公共サービスにおけるダイナミックな画面を映す場面もあり、特に何でもかんでも噛み砕いていくゴミ収集車のダイナミックさは見もの。
ひる

ひるの感想・評価

4.2
ゴミ収集車のパワーにビビる。議論の時に途中で話を遮る人がおらんのがええよな。新島襄がかつて過ごしたボストン、いつか行ってみたいのぉ。
mmmcy

mmmcyの感想・評価

5.0
やっぱり、都会のほうが面白い。

今回も、賢そうな、よく話す人が大量に登場。
図書館や大学よりは雑多だけど、ジャクソンハイツよりはトーンが揃っている。
泉くん

泉くんの感想・評価

4.5
最近のフレデリック・ワイズマンの会議にお邪魔しますスタイルがあまり好きじゃ無いんだけど、今回は取材対象が多種多様で面白かった。劇場では無く映画祭の配信で、家でダラっと見れたのも良かった。
alsace

alsaceの感想・評価

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個人的に今年注目の1本です。

ワイズマンのドキュメンタリーは、NY公共図書館 エクス・リブリスを、見た時も思ったけど今時考えたい“公共”について、とても良い題材だと思う。

今回も音楽・ナレーション一切なし。上映時間もさらに倍の272分!

「説明する事の重要性」と「聞く事・調べる事の必要性」が対になってるなと冒頭の対話のシーンを見ながら感じました。

ボストンの街の現状を絶賛する気には全くならないけど、第三者の前にこんなにカメラが入って、色々撮影出来てる部分は、羨ましいと思った。

日本だと行政に対する不信感が高くて、普通の市民がタウンミーティングレベルで丁々発止のやりとりするレベルまで熱くなれるか疑問だなとも感じたんだけど、「信じる・信じない」の問題というよりも、まずは、聞いてみる・考えてみる・調べてみる。そして、現実を見よ。という事なら、日本に住むウチらでも出来るかなと。

それと要所要所に挿入されてくる市長のスピーチが、どれも的確で中々良い。日本の首長には、あまり感じられない特徴で、印象に残りました。

映像に身を委ねる娯楽作と対照的。
この人の作品は、毎回考えながら見る映画。有名俳優が出てなくても魅力的な作品ってあるよね。と改めて認識させてくれる監督でした。

@ 山形国際ドキュメンタリー映画祭オンラインにて鑑賞
pherim

pherimの感想・評価

4.4
御年90歳を越えたフレデリック・ワイズマン、
その集大成にして野心作。272分をもたせる技量が半端ない。

市長マーティン・ウォルシュによる市民との旺盛極まる対話努力を軸に、市行政の多面的発光が齎す陰翳を余す処なく汲みとる不可能を成し遂げた、ほとんど奇跡にも近い巨篇。
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