つるみん

楽園の夜のつるみんのレビュー・感想・評価

楽園の夜(2019年製作の映画)
3.9
【タメ口】

暴力団の内部抗争が過熱している中、大切な姉と姪が殺された主人公テグ。報復として対抗勢力の長を殺し、組織から追われる身となってしまう。済州島で身を隠し、ウラジオストクへ渡る予定だったのだが…。

韓国ノワールの申し子、パク・フンジョン監督の最新作が遂にNetflixで配信開始。最近の韓国映画には刺激が足りんぞ!と言わんばかりの血みどろアクションに満足満足。

内容は至ってシンプルであり、そこまで複雑な脚本ではないものの、『新しき世界』や『The Witch / 魔女』の要素を取り入れた本作は、期待通りの場面を見せてくれた。一筋縄ではいかないこの展開は驚いたし、全て、あの終着点に落とす為の軽い伏線であったと思うとゾクゾクする。

似たような境遇に立たされた2人。そして主人公テグからしたら、済州島で出会ったジェヨンの存在、そして水刺身が、余命僅かな姉、そして可愛がっていた姪を思い出させる苦しさ。テグが守りたかったものとは…。

パク・フンジョン監督にハズレなし。
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