賽の河原

映画 あたしンちの賽の河原のレビュー・感想・評価

映画 あたしンち(2003年製作の映画)
2.9
「君の名は。」のモチーフは「あたしンち」にある!という謎理論の下鑑賞。
子供向けアニメ、そしてその保護者たる親世代に対して「大人はやっぱり大変なんだよ」「いまここの家族で過ごす日常の尊さ」っていう普遍的なテーマをそつなく描いていていいんじゃないでしょうか。
あたしンちって京都アニメーションが絡んでいたのかっていうのは素朴な驚き。モブをああいう風に文字通りモブとして描くのは1つの発明だと感心しました。
バックトゥーザフューチャーオマージュのためだけに出てきたキャラクターは少し微妙かもしれません。
微妙といえば、入れ替わりもの自体それこそよくあるモチーフなんだけど、今作は声ごと入れ替えるという手法を取っていて、子供向けといえば子供向けなんだけど、可笑しみとかコメディ感は少しマイナスの効果が出てしまってるかなと。
矢野顕子の音楽の日常を肯定するリリックは素晴らしいですね。
賽の河原

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