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ウォンカとチョコレート工場のはじまりのKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
一曲目の歌 “A Hatful of Dreams” から引き込まれる。

これは子供から大人まで楽しめるミュージカルだ。ここまで純粋に子供にも見られるミュージカルというと思い出すのは『メリーポピンズ』くらいか?

北アイルランドのユニット「ディヴァイン・コメディ」のニール・ハノン作曲の楽曲が素晴らしい。ティモシー・シャラメの歌声は初めて聞いたが、ここまで歌えるのか! 天性の王子さまキャラがバッチリはまって、ティモシー・ワンカ、最高じゃないですか!

どうしてもティム・バートン×ジョニー・デップの『チャーリーとチョコレート工場』と比較しがちだが、あの不思議な気持ち悪さはどこにもない。美しい街並み、楽しい魔法。美術も含めて比較するとすれば『ハリーポッター』シリーズ。極めて健全な夢の国だ。

ティム・バートン版でも異彩を放っていた謎の小人ウンパルンパ。本作では、名優ヒュー・グラントが演じているのも話題のひとつ。出番自体は少ないが、堂々の存在感で記憶に残る怪演を見せてくれる。

それから、あのMr. ビーンが出てくるの、知らなかったから、スクリーンで見て喜んじゃった!

少々ピンチが多過ぎる気もするけど、ビジュアルも、音楽も、ティモシー・シャラメくんも美しくて最高のファンタジー。

安心して子供にも見せられる夢がいっぱいの作品です。
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