方眼

ウォンカとチョコレート工場のはじまりの方眼のレビュー・感想・評価

4.1
2023年”Wonka”。「魔女の宅急便」のような、見知らぬ町に夢を持ってやって来て働く若者の成長物語(ウォンカ=キキ、ヌードル=トンボ、ウンパルンパ=ジジ、ミセス・スクラビット=オソノさん、ほか)。パディントンのミュージカル化構成、場面場面のセットとチョコ中心の小道具を使ったアクションの手数が多い。歌とカメラワーク、妄想の線画アニメーション、ウォンカの道具箱など楽しい。飛ぶチョコ、キリン、など登場人物の上下移動と、それを見下ろす/見上げるの撮り方が上手い監督。端から端まで読まないといけない契約条件、ブラックな労働環境、自動化による生産性向上、チョコ業界の談合、教会との癒着、食品安全性からの不祥事など、風刺もポップに処理。チームワークで難関突破もお得意の展開。シャラメさんに金田一耕助やってほしい。予想してたより良かった本作は、イクスピアリで鑑賞して、帰りに上等のチョコ買って帰るのが正解でしょう。
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