漁師

映画検閲の漁師のレビュー・感想・評価

映画検閲(2021年製作の映画)
3.5
この作品は、今までにない領域に踏み込んだ点を高く評価したいと思う。観方によっては幻想と真実のシーンが入り乱れ難解な印象もあったが、あまりそこら辺は見た通りでいいと思う。監督の伝えたい事だけシッカリ考えて観れば。
舞台は、現代ではなく(ここが重要!)あくまで、イギリスの1960年代マーガレット・サッチャーが首相の時代の話。確かに、日本でも映倫R〇〇才指定が存在するが、私個人としてはこの制度否定論者である。年齢で人の考え方、持っている資質、はたまた、善悪の判断を決めつける「R指定」の方が狂っている。決める方々も仕方なく形式上やっているとは思うが・・。正直、決めている人の考え方や精神的な問題は正しいの?誰が審査する人を決めたの?全く無意味な作業。残忍な映像を観て、「私もやってみたいなー」と悪影響を受ける人いるのかなー?ただの怖いもの観たいで、観たことで「スッキリ」して、精神衛生上かえっていいんじゃーないのかなー。例えRに引っかかっていても。人間は、みなモチベーションが違うし単純な生き物ではないのだから。
小さい子供が残酷なシーンを観て、「医者になろう!」「人には優しくしよう!」と思うことだって、決してないとは言い切れない。
漁師

漁師