7子

デカローグ デジタル・リマスター版の7子のレビュー・感想・評価

5.0
観た順で随時更新。このかんじをまだ何回も経験できると思うと至福だ、、千円札1枚でペラッと1時間を買う感覚も楽しい。1、5、10が印象的。

5 殺人
画面1/5くらいがモヤッとしてる閉塞感。自分の行為が何に動機づけられているのか、自分の人生のどこからどこまでが自分(のせい)なのか、という感覚はめちゃくちゃよく分かる。卒論もそういう考えで書いたんだった、って定期的に思い出せる人生で楽しい。國分功一郎「中動態の世界 意志と責任の考古学」は最高。

6 愛
好意を寄せられると自然と返したくなってしまう気持ちもめちゃくちゃある、自分の意志じゃないと思うんだけど、となりながら。好意と愛がどう違うのかはよう分かりません。

9 孤独

3 クリスマス
たった、たった一晩、クリスマスイヴのたった一晩、、その切実な思いがすごい好きだな。コートの立てた襟の上に差し色マフラー巻くのかわいい。

4 父と娘
3から続いた小テーマ'嘘'の感じは好き。娘の部屋すごい。

10 奇跡
観てからタイトル知った。最後で「奇跡」なのに、ほんのり可愛らしくて等身大で、そんなに奇跡じみてないのがいい。犬に罪はない。

1 運命
10の後に見たから、これが運命で始まりなのか、、となる。「運命」で始まって「奇跡」で終わる、その人間を信じる気持ちがかなり心強い。教会が超かっこいい。

2 選択
運命があるけど選択しないといけない、選択によって運命が決まる、どっち?と悶々とする。植物に罪はない。

7 告白
一番イラッとした。母親なんなん?お相手なんなん?父親もなんなん?本人もなんなん?と思いつつ、自分にもこういう暴力性は全然ある、、とシュンとする。
7子

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