Ryosuke

エル プラネタのRyosukeのレビュー・感想・評価

エル プラネタ(2021年製作の映画)
3.7
身近なお店も売り出しを掲げて壁には落書き、老人が繰り出し街は閑散としている。
困窮極める生活を送るにしては切迫する様子もない。
スマホに繋がる向こうの世界は映らない。
この母と子、度々飾ってはのらりくらりとしている。
虚を飾るということがポジティブかネガティブかそのどちらか一方を描いたものだと予想していたが、実際どちらともいえず、
ショーウィンドウのマネキンが象徴かその華々しさも虚しい。
「猫がいれば温かい。」猫がかつての彼女らの経済的余裕を示すのであれば、終盤の猫の模写や模造品を映すほど過去つまり虚像に執着してることの表れか。こじつけがましいけど。
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