ベビーパウダー山崎

ウィリアム・フリードキン リープ・オブ・フェイスのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.0
フリードキンの映画人生に迫るドキュメンタリーというよりもフリードキンの『エクソシスト』解説動画。クローズアップは説得力のある役者(キャラクター)以外、安易に使わない。ドライヤー、ヒッチコック、『市民ケーン』からの強い影響。ラングの言葉を用いて「夢遊病者の確信を持って映画を作っている」。結末は明確である必要はないが、満足感は不可欠。京都の石庭を見て「人はだれもが孤独」と悟り感動するフリードキン。自作について恥ずかしげもなく熱心に喋りまくる一時間半、80は余裕で超えてるけど元気だ。晩年の『キラー・スナイパー』も最高だったし、キチガイ映画をもう一本ぐらい撮ってから悪魔に魂を抜き取られてほしい。