大好きなセリーヌ・シアマの新作。
『Petite Maman』“小さなママ”という可愛らしい響きのタイトル。
老人が暮らす部屋をさよならと言って回る少女ネリー。
部屋を片付けているママの悲しみ溢れる後ろ姿。
この施設で暮らしていた祖母が亡くなったようだ。
パパはバンに荷物を積み、ママの車に乗ったネリー。
3人はママが幼い頃暮らしていた郊外にある家に向かう。
荷物の整理を始めたママだが、蘇る想い出のためか感情不安定となりネリーとパパを残し先に帰ってしまう。
一人、森に散策に出たネリーは、枯れ木を運んでいる少女に出会い、手伝う。
その少女は枯れ木を組み上げて小屋のようなものを作っていた。
お互いに8歳と知る二人。
突然の雨で、ネリーはその少女マリオンの家に向かう。
その家に入ったネリーはある事に気付く。。
ネリーのファンタジックな体験。
作品全体が優しい光に包まれているような世界。
双子が演じているというネリーとマリオンの可愛さ。
愛に包まれるような読後感です。