梅田

ボーはおそれているの梅田のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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昼飯を食べて眠気を感じながら観始めたのに、第一幕のイカれっぷりで完全に目がギンギンに冴えてしまった。少なくとも表面的には面白さのピークはここ。何一つ音を出してないのに「うるせえ」とブチギレてくる隣人、母の死を伝える電話、風呂の上の男、全て意味がわからなすぎる。ブラックコメディすぎる。
第3幕のアニメ/劇中劇のあたりで少し寝たけど、最終幕になってからまた面白くなり、最後までどう展開していくのか全くわからなかった。ヘレディタリーにしてもそうだったけど、アリ・アスターは荒唐無稽に見えてめちゃくちゃロジカルな脚本を書いている。最後まで観て、「訳がわからねえ」と「なるほど!」がこれほど50/50で共存する映画は初めて観た。
さすがに3時間は長いし、この面白さを他人に勧めるのはかなり難しい(アメリカで興行的に振るわなかったというのも納得だ)けど、これ、決して不出来な作品ではないですよ。将来、妙な形で再評価される気がする。
梅田

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