回想シーンでご飯3杯いける

日々は、うたかたにの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

日々は、うたかたに(2021年製作の映画)
3.6
美しい街並みを舞台にした作品が多いトルコの映画。今作も観光地として栄える都会の夜景から幕を開ける。一方で、その灯りの陰では本作の主人公のように段ボール回収で生計を立てる貧困層が暮らしている。

段ボールに挟まった形で主人公のもとに転がり込んできた少年アリが、主人公に心を開いていく様子を描くストーリーで、アリの境遇と主人公の生い立ちが似ている事から、物語は大きく転換していく。結末については詳しく書けないけれど、インド映画にも通じるダイナミックかつ心に訴えかける作品になっている。

日本では名前が一人歩きしてしまった「トルコ風呂」も登場。当地では美しい内装をあしらった大衆浴場を指す。